[映画]パリ、恋人たちの影

2017年2月20日

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[あらすじ]

ドキュメンタリー映画を撮る浮気なクズ男と、それを支えるクズ妻、そして可哀想な男の愛人の恋愛を、

パリを舞台に描き出した物語。恋の絶頂と終わりと再生を淡々と綴っている。

全編モノクロ。73分。スイス/フランス。

 

男女問題ほど古今東西、不変の話題はないと思う。

誰が好き、誰が嫌い、別れたい、別れたくない。

きっと人間が人間らしい営みをはじめた瞬間から、そういった問題はつきものだったに違いない。

 

二年前、友人Nとフランス旅行をした。

美しい街並みも然ることながら、

パリで出会った女の子たちがとてもキュートだったのを覚えている。

 

スーパーでレジ打ちの仕事をする彼女は、気怠そうに頬杖をしながらベルトコンベア上の商品を数えていたが、

帰り際に「メルシィ」と一瞬だけ片方の口角をあげて微笑んでくれた。

その生意気そうな笑顔だけで、やる気のない態度のことなどもう忘れた。

 

「おいしい?おいしかったー!」

と甲高い声で笑いながらチープなハート型の盛り付けをして食事を提供してきたレストランの彼女は、

我々が店を出る瞬間まで唯一知っている日本語なのであろう「オイシカター!」を連呼して厨房で爆笑していたのだが、

それも可愛かったのでもうなんでもよい。

 

ああいうパリっ子たちもきっと、私たちと同じような恋愛の悩みで泣くことがあるのだろう。

それを証明してくれたのが、映画「パリ、恋人たちの影」である。

日本であっても、恋の都パリであっても、

浮気されれば悲しいし、別れは辛い。

恋人を独占したいし、常に誰かに愛されていたいと自分勝手な行動をとる。

そう思うとどこか安心した。

 

人の数だけ異なる恋愛哲学。

おそらく永遠にひとつの答えをみつけることもなく、ひたすら同じことが繰り返されるのだろうけれど、

それでも人々が懲りずに恋に落ちるのは、逃れられない恋愛の甘い影に付きまとわれているからなのかもしれない。

そういうことにしておこう。

 

 [おすすめシチュエーション]

お気に入りの傘を使えるような雨の日に、ストーブで部屋の中を暖かくして、

白いマグカップに淹れたコーヒーと乾いたクッキーを齧り、「まずいまずい」とぼやきながら観ましょう◎

(2016年1月現在公開中なので映画館でも!)

 

 

映画

Posted by ayapan