[エッセイ]ちょうどいいお菓子を選ぶためのスキルがほしい

IMG_5168 (1)遠足では500円以内などの規定の下、お菓子を選んで持っていくことがある。

そしてそのお菓子は、自分で食べるだけでなく、友達と交換をしたりもする。

「あーっ、これおいしいよね!」

みたいな反応がもらえると嬉しいものだ。

なんだか自分のセンスが正しいと言われているような気がして。

 

かといって何に対して人々が喜ぶのかを考えてお菓子を選ぶようでは

自分がほんとうに食べたいと思うものが買えないので、そうなってしまうとそれは自分の胃袋にとって好ましくない。

食べものに対しては常に素直でありたい。

とにかく胃が欲するものを選びたい。

しかし、そう思って私が選んだお菓子は大抵の場合センスがないのである。

 

大人になってからも大勢で食べるためのお菓子をえらぶという機会は時々やってくる。

 

宅飲みかなにかで、お菓子も欲しいよね、ってなったとき。

「なんか適当にお菓子買ってこよう」

という話になり、コンビニに向かうと、結構、というかかなり迷う。

 

人々はどんなお菓子でテンションが上がるのか、よくわからない私には非常に悩ましい問題である。

こういうとき、小学生の頃からそういうセンスを磨いておけばよかったと後悔する。

私としてはウニせんとかがいいのだけど、

じゃがりこのほうが世間的に正しいのかしら。

と、また例によって異常に深~く考えてしまうのだ。

 

 

たまにテレビで、人気のお菓子総選挙なる番組をやっているけれど、

驚くほど私の好きなお菓子は順位に入ってはこない。

だいたい上位にいるのは、森永、グリコ、明治、湖池屋など、誰でもよく知るお菓子ブランドたちである。

当然、人気が高いのは頷ける。実際に美味しいし、私も好きだ。

 

しかしながら、何故か私は

「モンドセレクション金賞受賞」

という、金を出せば得られることで有名なこの称号がかかげられたお菓子を気に入る率が高い。

この味好きだな、と思うと不思議とこの賞を受賞している。

 

いちばん好きなお菓子はギンビスのアスパラガスというお菓子だ。

棒状のビスケットで、香ばしく焼かれたそれに黒ゴマがまぶしてある、シンプルながら風味がよく紅茶に合うお菓子である。

お茶受けに数本だされたりしたら、お、わかってるな、と思う。そんなこと、今までに一度もないけれど。

 

同じくギンビスのたべっこどうぶつも大好物。若干塩気のきいた素朴な味は甘いココアに合う。

箱の中に書かれている優しすぎるヒントつきのなぞなぞや、

箱の裏の動物英単語表などのこどもを楽しませようとする涙ぐましい努力にも愛嬌がある。

 

ラムネ壜型の容器に入ったラムネ菓子も、

大好きすぎて一時期500ミリのペットボトルに入れ替えて持ち歩いていた。

食べ過ぎて一時期きらいになった。

 

あまりコンビニには売られていないが、ホワイトロリータとエリーゼもテンションがあがる。

おせんべいならぽたぽた焼きとか。

先述したうにせんとか。

 

ランキングにこそ載ってこないかもしれないし、みんな好きなお菓子といっても挙げてはこないかもしれないけれど、

これらのお菓子はふつうにうまい。

うまいけど、なんとなくおばあちゃんの家の棚にありそうなラインナップである。

 

 

結局、小学校の頃の遠足で、私のお菓子は誰ももらいたがらなかった。

あげる、と言っても、いらない、と言われた。

 

自分の好きなもの、ほんとうに食べたいおやつとして

甘納豆とカルパスを選んだ私は、

バス内でそれをひとり、ぽつぽつと食べるしかなかった。

 

(だから最近私は、宅のみをするときには必ず自作のお菓子を持っていくことにしている。

いまのところのベストはそれだ。)

 

エッセイ

Posted by ayapan