[エッセイ]「可愛い女の子好きなんだ」という可愛い女の子の謎

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可愛い女の子ほど、

「可愛い女の子好きー♪」

と言っているイメージがある。

そして女性アイドルのガチファンだったりする。

ハロプロとか乃木坂とか、女性アイドルのファンは男性だけではなく、

あたりまえのように女性も女性アイドルを応援している。

 

しかしそれは、思えばモー娘。が大流行した二十数年前から始まっていたことだった。

 

小学校では女子はみんなモー娘。のカードを集めており、二枚以上被ったカードを交換するなどしていた。

私はクラスの中でもわりと珍しい部類に属する、モー娘。にまるで興味のない女子であったが、

「2枚あるからこれあげるねー」と友達から貰いまくって、

飯田かおりと安田圭のカードだけは異常な量を所持していた。

 

以前から女の子は可愛い女の子に憧れ、真似し、きちんとファン宣言しているのだ。

ジャニーズなどの男性アイドルだけでなく、女性アイドルもそれと同じように好きになって応援している。

 

ミニモニ。が登場すると、みんなこぞってダンスを覚え、

タータンチェックのスカートを履き、頭の高い位置でツインテールをするようになった。

 

そんな中、私の場合

黒人好きでレゲェにハマって、ジャマイカンな歌を覚え、チェーンをさげた腰パンに、ドレッドヘアーをしていた。

危ないくらい浮いている。

 

女性に憧れ、私もこうなりたい!と思うのがかわいい女子でいるための秘訣なのだろうか。

可愛いアイドルを目標とせず、ジャマイカンなドレッド黒人男性を目標に掲げてしまった私は、

この辺りから少し人生が狂ってきたように感じる。

 

 

 

可愛い女の子は、

女性アイドルだけでなく一般の女子にも「可愛い」と言って愛でる傾向にある。

 

「私、可愛い女の子が好きなんです♪」

と、レズっ気があるわけでもないくせにこういうことを言う女子が、最近非常に多いような気がするのだ。

 

「A子ってほんとかわいい~!」

と言って、美人系の女の子が、小動物っぽい女の子に抱き着いているのをしばしば目撃するのだが、

本気なのか本気じゃないのかわからない、あのイチャイチャはなんだろう?

 

しかも「かわいい」と言われてる側の子よりも

「かわいい」と発している女の子の方が可愛い率が高いのも腹立たしい。

 

 

まず整理してみよう。

「可愛いー!」

と、女の子に対して発言をすることの意図は、

下記のことが考えられる。

 

1、健全にその子のことをかわいいと思っている素直ないい子

 

2、「(なんかカピパラとか珍獣みたいで)可愛いー!」

 

3、「A子ちゃん可愛い~♪」「B美さんだって可愛いじゃないですかぁ♪」

という、くそどうでもいいお遊びをしたいがためのフリ。

 

4、「私は女子に対しても可愛いければ可愛いと言う寛容で素直な女であり、

たとえば彼氏と話をしていても

この子、かわいいよね!」という話しで盛り上がれたりしちゃって、

彼氏がモデルやアイドルをかわいいと言ったところで、やきもちを焼くどころか、

一緒にその可愛さを共有することまでできる」という懐の広さアピール

 

 

4番はつまり、

「女子を素直にかわいいと褒められるなんて、私はいい女だろ?」

という感じ。

 

これは、犬や猫を見て「かわいい!」と言うことにより、

「「かわいい」と言う自分、かわいいだろ?」

とアピールする行為とは似ているようでまた別の種類のアピールだ。

 

 

例えばデート中、すれ違った女の子を

「今の子、かわいかったよな?」

と言ってしまう無神経など低能彼氏がいたとして。

 

その言葉にいちいち嫉妬して、ぷくーっとむくれちゃう女の子よりも、

「私も思った。美少女すぎて惚れた」

とズバッと切り返せるような、男友達っぽい感覚の子のほうが、

たしかに一緒にいて楽そうだし好かれるのかもしれない。

 

(ちなみに私個人としては、ぷくーっと素直にむくれちゃう女の子の方が好きだ)

 

 

 

と、ここまで「かわいい女の子が好き」と宣言する女の子に対してなんとなくディスる姿勢で書いてきたのだが、

非常に申し上げにくいことに、かくゆう私も、かわいい女の子が大好きである。

 

とはいえなぜか恥ずかしくて公言できない。

そこが、無駄に意識しすぎた中学生男子っぽくって若干気持ち悪いのだが、

とにかく、美少女は愛でていきたいとは思っている。

 

 

先日、はじめてフォトブックなるものを買った。

わたなべ麻衣、というインスタの女神といわれる人気の女の子のそれである。

IMG_6296(うーん、かわいい・・・・・・)

あまり彼女については詳しくないし、ファンというほどでもないが、

顔がなんとなぁく好みで(しかも巨乳)、

かわいいなぁ、どんな生活してんのかなぁ、どんなパンツ履いてんのかなぁという、

非常にピュアなストーカー心で購入したのだった。

 

こういったものは初めて読んだけれど、

想像以上に「彼女の彼女による彼女とそれを愛でるファンのための本」であった。

褒め言葉である。

この本に「彼女」以外の情報はいらないのだから。笑っているこの子がいるだけで、この本は大成功の大完成だ。

 

しかしながら一人で部屋に籠って、にやにや読みながら、

「こんなかわいいとかおかしいだろ・・・」

と思わずつぶやいていたとき、さすがに自分をきもいと思った。

 

これを本棚にしれっと並べておいたのに、遊びにきた叔母に見つかってしまい、

焦った私はまだなにも聞かれていない段階で

「あ、それ? 友達にもらったんだ」

と、それこそ中学生男子みたいな言い訳をしてしまった。

さらに自分をきもいと思った。

 

普通にかわいい女子を愛でたいのに、なんか違う。

たぶん、叔母に見つかったときも

「あ、この子かわいくない?憧れてるんだよね♪」とサラッと言葉に出せたならよかったのだ。

 

 

私の場合、女の子を可愛いと思うとき、

かわいいなぁ・・・自分が男だったら彼女にしたかったなぁ・・・

という気持ちがかなり強い。

 

そしてその考えは次第に

「私に彼氏がいたとしたら。そしてその愛する彼が、仮に彼女と出会ってしまったなら。

彼も彼女のことを好きになってしまうのではないか。だって私が男だったら絶対付き合いたいと思うもの!」

という妄想にすり替わり、

可愛いし好きだと思いつつ、やっぱりほんの少し嫌いな気持ちが生まれてしまうのも事実だ。

とことん複雑なのである。

 

 

数年前、和歌山のご当地アイドル、「通称:あいぽん」が好きで、地味にハマってしまい、

誰にも内緒でファンレターをだした。

中学時代、宮川大輔に出して以来、久々のファンレターだった。

ドキドキしながら2、3枚の手紙をしたためた。

 

後日、可愛い封筒に入ったお返事が届いた。

そこに書かれていたイラストと丸文字がかわいくて、よくわからないけど感動してちょっと泣いた。

 

「かわいい・・・」と部屋の隅っこで背中を丸め、ひとりで呟きながら、

ひっそり隠れて愛でることしかできない自分の不器用さに、泣いた。

 

 

私もいつか純粋な心で、変に意識せず女の子を「可愛い♪」と言えるような、

素直なかわいい女になりたい。

 

 

 

 

エッセイ

Posted by ayapan